東海道新幹線の2列+3列の座席、なぜ3列の座席が南側に配置されているのか?

カテゴリー │■ 雑感・雑学・戯言

ご覧いただきありがとうございます。

東海道新幹線2列+3列座席配置

今日はまともなネタ?がひねり出せないので、日常のささいな話を書こうと思います。

別に鉄道ファンというわけではないのですが、

東海道新幹線が1964年に開業してから、

普通車の座席はずっと、「2列+3列の座席配置」のまま変わっていません。


もともと新幹線は、当時の主な輸送手段であった鉄道の輸送力が行き詰まって、それを解消するために1958年に計画が立てられましたが、

新幹線は、在来線とは違い専用線路での運転を前提に設計されたので、車体サイズを在来線より幅広の車体で設計することができました。


車体の幅を広くできるので、新幹線の大きな使命のひとつであった「一度にたくさんの乗客を運ぶ」ために、

在来線や私鉄の車両では考えられなかった2列+3列の座席配置となったわけです。


誰でも、3列座席の真ん中には座りたくないものですが、

3列の座席をよくみると、真ん中の座席は両横の座席より幅が少し広く作られています。

さすがにその辺は、真ん中の座席が窮屈にならないように工夫されています。

今度乗った時に、よ~く見てみてください。


前置きが長くなりましたが、

では、なぜ3列の座席が車両の南側に配置されているのか?

って、考えたことがあるでしょうか?

もし、そのように聞かれたら、別に北側に配置してもいいんじゃないの?と思ってしまいますもんね。


実は、日本の鉄道車両は昔から塩害に悩まされてきたためか、

車両の心臓部でもある駆動装置は、できるだけ海から遠ざけるという考えが常識になっていました。

なので、

重い駆動装置を海から少しでも遠い北側に配置して、できるだけ塩害を避け、

左右の重量バランスを取るために、3列席を南側に配置した


というのが真相のようです。

東北、上越、山陽の各新幹線の多くの普通車でも2列+3列という座席配置となっていますが、

3列座席が海側に配置されているか、乗る機会があったら気にして見てください。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

同じカテゴリー(■ 雑感・雑学・戯言)の記事

この記事へのコメント
な~るほど‼
先日乗ってビックリ‼
座席の窓側下にコンセントが付いているんですネ
Posted by 電気屋さん電気屋さん at 2015年09月18日 07:10
鉄道が塩害に悩まされてきた、と言うのは知りませんでした。
山側に重要機器を配置してるのですが。
北陸線や山陰線は反対側に配置してるのかな。
Posted by 五十八五十八 at 2015年09月18日 08:47
これはびっくりしました!
日常的に意識しないところでも工夫があるんですね!
Posted by TakuyaTakuya at 2015年09月18日 09:15
電気屋さん
おはようございます。
新幹線にコンセントがついているなんて、昔では考えられませんでしたが、これも時の潮流といったところでしょうか。
北陸新幹線は無線LANがついていないのが不評で、飛行機に劣勢を強いられているそうです。鉄道にも付加価値が求められている時代ですね。
Posted by 味な英語屋味な英語屋 at 2015年09月18日 09:39
五十八さん
おはようございます。
昔、旧国鉄浜松工場で新幹線の整備をしていた親父から聞いた話なので、確かだと思います。
在来線で2列+3列の座席はないので、座席については何とも言えませんが、駆動装置は海からできるだけ遠ざけて取り付けているのか、興味はありますね。
Posted by 味な英語屋味な英語屋 at 2015年09月18日 09:44
Takuyaさん
おはようございます。
塩害対策が進化しているとはいえ、駆動装置は今でも鉄でできているので、できるだけ海から遠ざけたいという意識が働くのだと思います。
Posted by 味な英語屋味な英語屋 at 2015年09月18日 09:47