車の「フロントガラス」、英語ではなぜそう言わないの?

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車の「フロントガラス」、英語ではなぜそう言わないの?

車の「フロントガラス」、英語では「ウィンドシールド”windshield”(防風板)」と言いますが、

前にあるガラスなんだからフロントガラスでいいじゃないかと思いませんか?


ガラスを使っているのに、なぜ”glass”という言葉を使わないのか?

不思議ですよね。


”glass”という言葉を聞いて、アメリカ人がまず思い浮かべるのは「水を飲むグラス」です。

このグラス、カップの形をしていますが、物としては材料のガラスのままです。


次に、窓などに使われるガラスですが、一般的に窓はガラスにフレームがついています。

なので、窓になった時点で、窓はフレームとガラスで構成され、ガラスだけで出来ているわけではありません。


ガラスにフレームをつけて特定の目的に使う場合は、もう”glass”とは呼ばずに、窓(window)になってしまうのです。


車のフロントガラスも同じなんです。

車体のフレームにガラスをはめ込み、前から来る風を防ぐという特定の目的を持っている、この時点でもう”windshield”なんですね。


このガラス”glass”という言葉、他の材料と組み合わせて特定の目的で使われると、”glass”とは呼ばれなくなるのです。


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