気づき&学び days

10月12日の夕方、要介護３の母から電話があって、父が夕方6時過ぎに原付バイクで近くの店に行ったきり、帰って来ないと連絡があった。

すぐ実家に駆けつけて母から話を聞くと、母が誤って大きなガラスのコップを落として割ってしまったので、父が近くの店に買いに行って4０分以上経っても帰ってこないとのこと。


父は慢性閉塞性肺疾患（COPD）を患い、労作時呼吸困難があって要支援１の状態です。

加えて、１年くらい前に行った認知症の簡易検査「長谷川式簡易検査法」では、３０点満点のところ２２点（20点以下だと認知症の疑いあり）で、認知症に片足を踏み込む一歩手前だと医者に言われていました。

どこかで怪我でもしていなければいいがと、実家の近場を車で探し回りましたが、田んぼに落ちた様子もなく、事故に会った様子もありませんでした。


「このままだと、警察に捜索願を出さないといけないかも・・」

と思い始めた矢先、

見知らぬ中年の男性から実家に電話がかかってきて、父の原付バイクのマフラーに車を接触させてしまったとのことでした。


すぐ現場に向かうと、ちょうど警察も着いたところで、父は怪我もなく物損事故で済んだのが不幸中の幸いでした。

ショックだったのは、その事故現場が父が行こうとしていた店と真逆の方向へかなりの距離を走ったところだったことです。


父のこの行動を見て、これはまずいと思ったのは、

1.大きなガラスのコップがなくても、普通のコップがあるので急を要する状況ではないのに、周りが暗くなりかけているにも関わらず買物に行ったこと。

2.行こうした店とはまったく逆の方向に行って迷子になっていたこと。

近場とはいえ、これ以上原付に乗らせるのは危ないので鍵を預かることにしました。


緊急の用事でもないのに行動を起こすのは、

「すぐ買いに行かなくては！」と思いこんでしまうという

認知症の影響が考えられます。


今回の騒動から

●正式な認知症の検査をできるだけ早く受ける。

●ケアマネジャーと両親の今後のことについて今日相談する。

ことにしました。


高齢の親がおられる方は、

親のちょっとした言動を見ておかしいと感じたら、

まずは認知症の簡易式検査でいいので受けることをお勧めします。

かかりつけの内科医でやってもらえます。