NHKスペシャル「最後の楽園」の放映がまた始まりました。
希少動物の生態や動物の進化など、非常に興味深いドキュメンタリーなのでいつも楽しみに見ています。
この番組を見ていていつも不思議に思うのが、「最後の楽園 Hot Spot」のタイトルです。
「最後の楽園」はいいにしても、”Hot Spot”という言葉にいつも首をかしげていました。
“Hot Spot”は元来、「紛争地帯、歓楽街」や「エンジン・炉などで周囲より高温の部分、過熱点」などを表す言葉です。
この番組のタイトルに使うのは相応しくない!とずっと思っていたので、それ以外の意味や専門的な意味が本当にないのか?調べてみました。
そうしたら、専門的な意味があったのです。
地質学では「地殻下部またはマントル上部の高温の物質が上昇する部分」を”Hot Spot”と呼ぶようです。
10月12日夜の番組は、アフリカの大地溝帯(高温のマントルが上昇してできた大地溝帯)によって独自進化を遂げた生物を伝える内容でした。
NHKが番組のタイトルに、なぜ”Hot Spot”を使っているのか、少し分かったような気がしました。
ですが、“Hot Spot”の一般的な意味である「紛争地帯、歓楽街」を、この番組のタイトルに使うのはやはり相応しくないと思ってしまうのです。