ビジネスをしている人にとって一番大事なもの?
それは、言わずもがな、「お客さま」ですよね。
日頃、ほとんど意識することなく使っている「お客さま」ですが、
一口にお客さまといってもいろいろあります。
「お客さま」を英語で表現すると、ざっと思いつくだけで
guest
娯楽、宿泊、飲食など、おもてなしに関するビジネスでは、guest を使うことが多いようです。
また、自宅やパーティに招く「お客さま」もguest です。
visitor
社交・商用・観光などあらゆる目的で人・場所を訪れるお客さま
client
ラテン語の「忠告を聞く人」から派生している言葉です。
弁護士、コンサルタントなど、コンサルティング的なビジネスのお客さまを指す時に使います。
customer
(物販・サービス業などのビジネスで広く使われる)お客さま
audience
演奏会やコンサートなどのお客さま、聴衆
など多くの言い方があります。
そう言われればそうだなぁ~、と思われる方も多いのではと思います。
英語では、場面場面で「お客さま」をきちんと使い分けているんですね。
お客さまほどではありませんが、
厳格に使い分けられている言葉に『罪』があります。
日本語では、
法律上の罪は犯罪ですが、
「罪悪感を感じる」の『罪』はどうでしょうか?
この『罪』は、宗教上や道徳上での罪
決して犯罪ではありませんが、日本語では同じく『罪』と言います。
犯罪は”crime”
宗教・道徳上の罪は”sin”
英語ではきちんと使い分けているのに、
日本語では『罪』という同じ言葉を使います。
「お客さま」と同じように、英語では使い分けているんですね。
日本語は、別なものでも同じ言葉で表すことがあるので、英語で表現しようとする時、あらためて日本語の言葉の意味を考えてしまいます。