毎日のようにニュースを賑わせている新国立競技場の問題ですが、
国民の多くから上がっていた批判の中には
「そんなにお金をかけて、
レガシーをつくるだけだ」というような批判が出ていました。
この
「レガシー(Legacy)」
使われ方がずっ~と気になっていたので、今日は「レガシー」について書いてみます。
日本でもだいぶ前から使われだした「レガシー」ですが、
その概念通りの意味を表す端的な日本語は見あたりません。
よく、
ネガティブなイメージを持った「(負の)遺産」として訳されていますが、決してネガティブな意味はありません。
その証拠に、富士重工には「レガシー」という車があります。
Legacyを同義語辞典で調べると、
Something immaterial, as a style or philosophy, that is passed from one generation to another
「世代を超えて引き継がれた思想やスタイル(流儀, 様式, やり方, 形態, 型, 品格, 気品)」
同義語として”Heritage”がある。
と載っており、
車の名前にネガティブな意味の言葉を使うとは思えませんので、
富士重工の「レガシー」は、多分上記の意味で命名されたのではないかと思います。
一方、英英辞典には、
A gift by will especially money or other personal property
先祖から意志を持って与えられたお金や資産などの贈り物。
相続する上での遺産。
という意味も出てきますが、ネガティブな意味はありません。
最近よく耳にする「レガシー」ですが、
本当は、このような意味なのです。
久々に英語のことを書きました。(笑)