ノーベル平和賞だけ、なぜノルウェーが授与するの?

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先週は、ノーベル賞受賞者の発表がニュースを賑わせていました。

アララ・ユスフザイさんとカイラシュ・サティヤルティさんがノーベル平和賞を受賞したのは本当によかったと思います。

ノーベル平和賞だけ、なぜノルウェーが授与するの?

アララさんの報道が圧倒的に多すぎて、カイラシュさんが少しかわいそうな気がしますが、それにしても、若干17歳で命をかけた平和活動、ものすごい信念と情熱には頭が下がります。

ノーベル平和賞だけ、なぜノルウェーのノーベル委員会(ノルウェー国会によって任命された 5 名から構成される委員会)が授与するのか?

ずっ~と前から不思議に思っていたので調べてみました。

デンマークがナポレオン1世側に付いた後の1814年のモス条約で、ノルウェーはデンマークからスウェーデンに引き渡され併合された。

ノルウェーは高い独立性を維持したままスウェーデンに併合されたこともあり、1890年以降になって独立運動を活発化させた。

北欧を代表するスウェーデンとノルウェーの対立は、最終的には平和裏に終わり、ノルウェーは1905年に独立。

この独立運動の最盛期に死んだのがアルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel, 1833-1896)。

ノーベルはノルウェーの分離独立を見届けることはなかったが、スウェーデンとノルウェー両国の和解と平和を祈って「平和賞」の授与はノルウェーで行うことにしたようです。

平和賞はノーベルの遺言に従って、1901 年よりノーベルの命日である 12 月 10 日に「国家間の友好関係、軍備の削減・廃止、及び平和会議の開催・推進のために最大・最善の貢献をした人物・団体」に与えられることになったが、

1904年までノルウェーは独立していなかったので、それまではスウェーデンのノルウェー・ノーベル委員会(1897年4月設立)が授与していたようです。


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