「胃がん」を振り返って-26(術後9か月、体重は減ったままだが増やせるのだろうか?)

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術後9か月、体重は減ったままだが増やせるのだろうか?

今年2月初めに胃がんの手術で胃を切除してから早9か月余

手術前、

「胃を切除すると10kgは体重が減るので覚悟しておいてくださいね。」

と主治医が言っていた通り、

術後3か月で、12kgくらい体重が減ってしまいました。


胃を切除すると、切除前の体重から15%~20%程度減る人が多いようです。

短期間でこれだけ体重が減ると、そのうち体重がなくなってしまうのではと恐怖を感じるほどです。

今まで、体重を増やしたいと思ったことは一度もないくせに、

げんきんなもので、今では

「体重が増えていますように!」

と体重計に乗っている始末です。


胃の切除で胃酸やペプシンなどの消化液の分泌が失われ、

術後半年ほど経って食べられる量が増えてきても、

栄養の消化吸収の機能が低下することが体重減少の一因であることは確かですが、

ペプチドホルモン「グレリン」の9割以上を分泌する臓器の胃が切除され、

グレリンの量が急に減ることで、骨や筋肉などの代謝が低下し、体重減少につながることが主な原因のようです。


グレリンは、脳下垂体からの成長ホルモンの分泌や、食欲増進、エネルギーの保存、脂肪をため込んで体重を増やすなど、

脳を通して促す司令塔で、最近の研究では脳を経由せずに直接、臓器に作用する可能性があることも分かってきたようです。


胃の切除による体重減少は、脂肪だけでなく、筋肉・骨量が減って運動機能に悪影響を及ぼし、貧血も起こしやすくなるので、

●よくかむこと(唾液には消化酵素が含まれており、小腸での消化を助ける働きがある)

●必要な栄養をバランス良く摂取できる流動食型の栄養補助食品の積極的な活用

●5,000歩程度のウォーキングに加え、ストレッチや軽い筋力トレーニングなど、無理をしない範囲で続ける。

などを意識し継続して行うことで、5kgくらいは体重を増やしたいと思っています。

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。


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