アウェー、Awayには動きがある!

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アウェー、サッカーでは「相手チームの本拠地、敵地」の意味でよく使われますね。

アウェー、Awayには動きがある!

野球では、昔は「ビジター」と言っていたようですが、最近では野球でも「アウェー」を使うようになりました。


この”away”、本来どのような意味を持つのでしょう?

“away”の概念は”at a distance, not near”で、離れていることを意味します。


離れていることを表す単語には”off”もありますが、”away”にはoff”とはまったく違う意味合いがあるのです。

“away”は「ある基点から遠ざかる動きを表す」のに対し、

”off”は「単に離れている状態を表す」だけで動きはないのです。

ですので、”away”には「見えなくなる、失う」などの意味合いも含まれています。


では、"away"をどんな感じで使うのか見てみましょう。

「日が照りだして雪が溶けてしまった。」を

“The snow melted.”

と英語で書くと、いかにも味気ない文になってしまい、これでは「溶けてしまった」という感じを伝え切れていません。

そこで、

“The snow melted away when the sun started shining.”

と、”away”をつけただけで、雪が消えてなくなってしまったというニュアンスがよく伝わってきます。

“away”という副詞ひとつで、魂が吹き込まれた文になるのです。


では、日常でも使えそうな生き生きとした表現をもうひとつ紹介しましょう。

イヤなことがあった時など、あっさり「笑い飛ばす」ことができればどんなにかいいのに、と思います。

「悲しみを笑い飛ばす」を表現するのにも”away”が使えます。

“He laughed away the sorrow.”

というように、”away”を使うことで、悲しみが吹っ飛んでどこかに行ってしまう、「離れていく動き」を伝えることができます。


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