国連が掲げる"SDGs"(持続可能な開発目標)の"Sustainable"に隠された意味とは?

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ご覧いただきありがとうございます。

SDGs (Sustainable Development Goals)
(独立行政法人国際協力開発機構のウェブサイトからお借りしました)


最近、テレビや新聞でよく見聞きする”Sustainable Development Goals”(持続可能な開発目標)

唐突に出てきた感もありますが、

すべての国連加盟国が2030年までの達成を目指す、貧困や教育、環境など次の17分野にわたる開発目標のことです。

1.貧困をなくそう

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を

4.質の高い教育をみんなに

5.ジェンダー平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを

12.つくる責任つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさも守ろう

16.平和と公正をすべての人に

17.パートナーシップで目標を達成しよう


今日はこの”SDGs”の内容そのものではなく、

久しぶりに、英語の単語が持つ意味合いについて書いてみようと思います。

”SDGs”の初めの単語”Sustainable”が今日の話題です。


“sustain”は「維持する、持続する」という動詞で、この”sustain”にableが付いて

「持続可能な、持続性のある」を意味する形容詞”sustainable”になっています。


ところが、「維持する、持続する」との意味を持つ単語には

“sustain”だけではなく”retain”という単語もあります。

“retain”を辞書で引いてみると「保持する、維持する」と載っていて

“sustain”と同じ意味が書かれています。


”SDGs”では、”retain”ではなく何故“sustain”が使われているのか?

辞書には書かれていませんが、

“sustain”には「努力することで維持できる、持続できる」という意味合いが含まれているのに対し、

“retain”には「努力しなくても維持できる、持続できる」との意味が含まれているのです。

“SDGs”は開発目標で、必然的に努力を伴うことになるので、

”retainable”ではなく”sustainable”が使われているわけです。

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。


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