英語学習、動詞を選ぶ -2 (自動詞・他動詞)

カテゴリー │■ 英語のこと辞書では分からない基本動詞の使い方


今回も学習の軸である動詞の自動詞・他動詞をテーマにして書きたいと思います。

母国語では、自動詞・他動詞の区別を意識することなんてありませんが、英語は日本人にとって外国語なので、意識的して学習しないと、他動詞か自動詞かを区別できません。


例えば、誰かが「彼は上げる」と話したとします。

これを聞いた人は、「何を?」と聞き返したくなりますよね。

理屈では、「上げる」が他動詞だからですが、母国語だとこの文章が無意識のうちに不自然だと感じます。

英語で、他動詞か自動詞かを区別できるようになるには、多くの動詞に触れて他動詞なのか自動詞なのかを意識して学習することが、動詞を使えるようになる効率的な学習方法だと思います。


最近、日本語化した英語のなかに、「アクセス」があります。

アクセスの意味を意識して使っている人はあまりいないかもしれませんが、

ホームページなどを見ると、「アクセス」という言葉が使われていて、この場合店舗などへの経路説明で使われています。

「誰々にアクセスした?」と言えば、誰々に接触したとか、メールしたとか、電話で話したとかいう意味になります。

日本語で「アクセス」と言えば、名詞で使われる場合がほとんどだと思いますが、英語では動詞で使われるケースが多くあります。

”access”を辞書で調べると、「接近する、利用する、手が届く、(IT関連では)接続する」などの意味が載っています。

次の文章はネットでよく見る文言です。

「ダウンロード画面にアクセスする前に、弊社のサービス規約に同意してください。」

この文章を英語で

“Before you access to the download page, you have to agree to our Terms of Service.”

と書いたとします。

上の英文を見て、”access”は自動詞、他動詞のどっちだっけ?と疑問を抱くようであれば、あなたはすでに学習していることになります。

どちらが正解かはあまり重要ではありません。

疑問を持つことで学ぶようになり、それが力となって身につくようになるのです。

”access”を今一度辞書で調べてみると、

他動詞として前置詞なしに目的語を取り、「~を入手する、~を利用する」の意味であることが分かります。

あぁ、そうか!

”access”はこのように使うんだ!ということが分かれば、単語単独ではなく、使い方まで体に刷り込まれて忘れないようになります。

動詞の使い方が分かってくると、自動詞の後につく前置詞や副詞なども自然に身につき、表現の幅が広がってきます。


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