2017年05月15日06:32
父の1か月の入院で大きく変わった住環境-3(サ高住から介護付老人ホームへ)
カテゴリー │■ 年老いた親のこと
ご覧いただきありがとうございます。

要介護1の父が、住み慣れたサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)から「介護付き有料老人ホーム」に転居して早2週間。
「介護付き有料老人ホーム」での生活ぶりを見ていると、サ高住とは違う点が多いなぁと思っていたところ、
5月7日付の朝日新聞1面に衝撃的なタイトルの記事が載っていました。
その記事タイトルは「サ高住 事故3362件」
このタイトルを見て「あぁ~、やっぱりなぁ~」
との思いがありました。
2015年1月からの2016年8月末の1年8か月の間にあった事故は3,362件で、
最多は骨折で1,337件、病死を除く死亡が147件に登っているようです。
1,730件が個室で起き、そのうち991件は職員が手薄になる午後5時~翌朝9時に起きています。
サ高住は厚労省ではなく国交省の管轄で、60歳以上か要介護認定を受けた60歳未満を主な入居対象者とする高齢者向け賃貸住宅です。
サービス付きといっても、
義務づけられているのは「1日1回の安否確認」と「生活相談」だけで、
夜間は緊急通報システムがあれば職員の常駐は不要なので、
夜間に自室で転倒して骨折したり頭を強打しても、
意識があって緊急通報システムのコールボタンが押せなければ、
誰にも気づかれずに朝まで放置されてしまいます。
なので、ある程度自立して生活できる人でないと入居を続けるのは難しいと思います。
父の場合、もともと歩くのさえおぼつかない状態の中、
3月の気管支肺炎による入院で安静時にも酸素吸入が必要になり、
夜間にトイレへ行くことで転倒のリスクが高まると思い、
退院後は母が生前使っていたポータブルトイレをサ高住のベッド横に持ち込み、
夜間はポータブルトイレを使ってもらうようにしました。
そのような状況での、サ高住から介護付き有料老人ホームへの転居でした。
介護付き有料老人ホームへの転居で一番安心だと思ったのは、
夜間宿泊の介護士による21時、23時、1時、3時、5時の安否確認があることでした。
サ高住は要介護の人も入居の対象にしているところが多いと思いますが、サ高住は介護施設ではないので、
日常生活での介助や夜間の安否確認が必要な人には適していません。
それでも、サ高住に入居したいと思っている方には、
提供されるサービスが具体的に何なのか、提供されないサービスは何なのかをきちんと確認し
サ高住にするか、きちんとした介護サービスを受けられる施設にするか、心配な点が解消できるサービスの有無を確認した上で、入居施設を決めることをお勧めします。
個人的には、要支援1,2の人であればサ高住でも生活できると思いますが、要介護1以上の人は介護サービスが充実した施設が適していると思います。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。

要介護1の父が、住み慣れたサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)から「介護付き有料老人ホーム」に転居して早2週間。
「介護付き有料老人ホーム」での生活ぶりを見ていると、サ高住とは違う点が多いなぁと思っていたところ、
5月7日付の朝日新聞1面に衝撃的なタイトルの記事が載っていました。
その記事タイトルは「サ高住 事故3362件」
このタイトルを見て「あぁ~、やっぱりなぁ~」
との思いがありました。
2015年1月からの2016年8月末の1年8か月の間にあった事故は3,362件で、
最多は骨折で1,337件、病死を除く死亡が147件に登っているようです。
1,730件が個室で起き、そのうち991件は職員が手薄になる午後5時~翌朝9時に起きています。
サ高住は厚労省ではなく国交省の管轄で、60歳以上か要介護認定を受けた60歳未満を主な入居対象者とする高齢者向け賃貸住宅です。
サービス付きといっても、
義務づけられているのは「1日1回の安否確認」と「生活相談」だけで、
夜間は緊急通報システムがあれば職員の常駐は不要なので、
夜間に自室で転倒して骨折したり頭を強打しても、
意識があって緊急通報システムのコールボタンが押せなければ、
誰にも気づかれずに朝まで放置されてしまいます。
なので、ある程度自立して生活できる人でないと入居を続けるのは難しいと思います。
父の場合、もともと歩くのさえおぼつかない状態の中、
3月の気管支肺炎による入院で安静時にも酸素吸入が必要になり、
夜間にトイレへ行くことで転倒のリスクが高まると思い、
退院後は母が生前使っていたポータブルトイレをサ高住のベッド横に持ち込み、
夜間はポータブルトイレを使ってもらうようにしました。
そのような状況での、サ高住から介護付き有料老人ホームへの転居でした。
介護付き有料老人ホームへの転居で一番安心だと思ったのは、
夜間宿泊の介護士による21時、23時、1時、3時、5時の安否確認があることでした。
サ高住は要介護の人も入居の対象にしているところが多いと思いますが、サ高住は介護施設ではないので、
日常生活での介助や夜間の安否確認が必要な人には適していません。
それでも、サ高住に入居したいと思っている方には、
提供されるサービスが具体的に何なのか、提供されないサービスは何なのかをきちんと確認し
サ高住にするか、きちんとした介護サービスを受けられる施設にするか、心配な点が解消できるサービスの有無を確認した上で、入居施設を決めることをお勧めします。
個人的には、要支援1,2の人であればサ高住でも生活できると思いますが、要介護1以上の人は介護サービスが充実した施設が適していると思います。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事へのコメント
お父様の介護、お疲れ様・・
介護付き、サービス付き といっても
コストのこともあるから決して十分に安心できるというわけでもないようですね。
私やカミさんも、いずれ近い将来に、
ご厄介にならなきゃならないことなので、中村さんの記事はとても参考になります。
ありがとうございます。
介護付き、サービス付き といっても
コストのこともあるから決して十分に安心できるというわけでもないようですね。
私やカミさんも、いずれ近い将来に、
ご厄介にならなきゃならないことなので、中村さんの記事はとても参考になります。
ありがとうございます。
Posted by 五十八
at 2017年05月15日 18:27

五十八さん、コメントありがとうございます。
母親と父親の介護を通して、どのような状況であれば、どの施設が適しているかが少しは分かって来たような気がします。
費用面も大きな関心事だと思いますので、興味があるようでしたら個別にご連絡下さい。
母親と父親の介護を通して、どのような状況であれば、どの施設が適しているかが少しは分かって来たような気がします。
費用面も大きな関心事だと思いますので、興味があるようでしたら個別にご連絡下さい。
Posted by 味な英語屋
at 2017年05月15日 22:56
