高齢で要介護3の母の緊急入院、血液検査から見る肝機能低下の推移

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肝機能の低下をもたらさないために

今週はたぶんずっと、高齢で要介護3の母が緊急入院した日記です。

母が緊急入院した3月12日夜から丸3日、話しかければどうにか返事はするものの、話しかけてもはっきりした言葉では返事ができず、意識障害が出ています。

母は、デイケアサービス併設の内科で今まで毎月血液検査を受けていて、肝機能が少し低下していることは分かっていましたが、こんなに急激に肝機能が悪化するとは思っていなかったので、

沈黙の臓器「肝臓」に関係する血液検査を、過去に遡って調べて表にしてみました。

母の肝機能低下(血液検査)の推移

血液検査の推移から分かるのは

1年くらい前から、栄養状態の評価指標で重要な成分「アルブミン(正常値:3.9~4.9)」が3.3~3.5と低下し始めました。

アルブミンが血液1dL中3.8g以下になるのは、

● アルブミンの原料となるタンパク質の摂取量が少なかった

● 腸の機能が低下し、栄養の吸収が十分できなくなった

● アルブミンを生成する肝臓が弱くなり始めた

が原因です。

入院5か月くらい前から、「LD(LDH):糖質をエネルギーに変える酵素」が基準値を上回り始め、血液中に漏れ出します。

そして、2か月前から「AST(GOT):アミノ酸代謝やエネルギー代謝の過程で重要な働きをする酵素」が基準値を上回り始め、血液中に漏れ出します。

入院時には、肝臓の他の指標も急激に悪化という推移をたどっていました。

肝臓の解毒作用が極端に低下することで、有毒な物質アンモニアの血中濃度が上がって中枢神経系に悪影響を与え、意識障害が出始めたという経過をたどっています。

この経過は母親のものなので、肝機能の低下が全てこのように推移するかは分かりませんが、

定期的な血液検査で数値の推移を見るのが重要だと痛感しました。

加えて、加齢によりアルブミンの生成能力が低下するので

「高齢者は特に、肝臓がアルブミンを生成するためにも、その原料となるタンパク質を多く摂る!」

ことが大事です。

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。



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